このメーリングリストは、証人であることに疲れ、もう組織をやめたい、またすでにやめたという方々に、人間らしい普通の人生を送っていただくことを目的とし、
- 人的ネットワーク再構築
- やめた後の様々な生活の情報提供
の場を確保しようとするものです。 この問題を本当に知る人たちは、長い間エホバの証人の組織に交わることによって、自分の人生が決して元には戻らないことを理解しています。しかし、それでも人生をやめるわけにはいかないのだ、という現実的な立場に立ちます。
エホバの証人だったことによって生じた対処しにくい状況を脱しようと積極的に行動する人と、やめることを躊躇している人への受け皿となれれば幸いです。
このメーリングリストは宗教的な「癒し」を提供する場でも、誰かが「答え」を与えてくれる場でもありません。しかし、改めてクリスチャンになられた方、他の宗教を持たれるようになった方、もう宗教は信じないという方を含め、エホバの証人をやめた方と、これからやめようとする方を歓迎しています。
エホバの証人をやめることに伴う孤立を恐れる方がいますか?ではここで、あなたの持つ問題を理解できる普通の友人を得てください。そして安心して組織をお辞め下さい。
組織に対する疑念は各会衆のとりわけ「古い」エホバの証人たちの中で、かなり幅広く話されています。何十というエホバの証人が、かつて協会が行った数々の事例を引き合いに出し「組織は間違っている」と言うのを実際に耳にすることがあります。ほとんどが、バプテスマを受け10年以上エホバの証人を続けてきた人たちです。その中には長年開拓をされてきた姉妹たち、現役の長老、また長老経験者が少なくありませんでした。疲れながらも奉仕を続ける彼らのうちに働く、次のような心理について述べないわけにはいきません。
「この組織がおかしいことはわかる。しかしこれが誤った道であったとしても、エホバの証人として長く暮らしてきた自分にとっては、今さら組織を断絶し、今までの生活をリセットすることなどとてもできない。新しく人生をやり直すよりは今のままの方が良いのだ。もしここでやめたら、今までやってきたことは一体何だったんだ、ここでやめてしまえば、私も今まで排斥された人たちがされたように扱われるのだ。これまでしてきた全てのことが全く評価されなくなる、という程度では済まされない。サタンの世に戻っていった者としての烙印を押されたまま、弁護してくれる人もなく罵られ続ける。そんなことはできない。このまま続ける以外に道はない。結局それが今となっては一番安全な方法なのだ。目立たず、組織の端っこにぶら下がるようにしてでも続けるしかない。」
親がエホバの証人だったため、幼い頃から証人として育てられた人なら、次のような思いを抱くかもしれません。
「今までエホバの証人の世界の中でだけ生きてきた自分が、組織を出てどうやって生きていけばいいのか。自分が辞めれば、親は悲しむだろうし、特権を失うだろう。」
「エホバの証人を辞めてからしばらくたつが、何かよく分からない『生きづらさ』を感じる。厭世的な思考にとらわれ、生きる意欲が湧かない。」
しかし、次のように自問してみて下さい。
「私の残りの人生は消化試合なのだろうか?」
エホバの証人をやめるには、正面切ってやめて行くという方法だけではありません。上手に、巧みに不活発になっていきながら、関係を著しく損なわないように徐々にやめていく方法もあります。
「霊的なパラダイス」では、純粋な動機を持つ人たちが、次々に倒れてゆく姿を目にします。
- 過剰な規則を押しつけられ、精神に異常をきたした2世の子供たち
- 輸血拒否によって手術の好機を逃し、命を落とした子供たち
- 必要の大きい会衆でいじめに遭い、人格が変わって帰ってきた若者たち
- 引き裂かれたカップル、結婚を禁じられ婚期を逸する人々、相次ぐ離婚
- 権力を振りかざし巡回監督に露骨に取り入る長老、声の大きい長老の妻たち
- 内密な個人情報をしゃべってしまう長老、仲の悪い長老団
- 長年自己犠牲的に会衆に仕えながら、長老に妬まれ失意のうちにやめた人
- 神の名によってまかりとおる不公正
- 気に入らない人を会衆から追い出し、派閥を形成し互いに争いあう古い女たち
- 長年精神科に通い、薬を飲みながら奉仕を行う開拓者
- 裏表のある生活を送る者、やむことのないうわさ話
すでにエホバの証人の組織は、その実によって十分見分けられるようになっているのではないでしょうか? あなたご自身、すでにそのように判断されているのではないですか?エホバの証人の世界的な増加は今や止まろうとしています。エホバの証人の年鑑をよくご覧ください。日本においてその成長は、すでに減少に転じています。組織はこの流れを食い止めることはできないでしょう。
あなたの人生はあなた自身のものですか?
あなたが自分の頭で考え納得したことを、自由に口にできますか、あるいは行動できますか?
もしそうでないなら、それはすでにあなたの人生ではありません。
組織に交わったことに起因する問題をどれほどたくさん持っているとしても、それはあなた一人だけの問題ではありません。今日エホバの証人の間違いに気づいている人は年々確実に増えており、同じ悩みや問題を抱える人たちは増えています。それに伴い、また様々な「その後の人生」があります。
このメーリングリストから新しい情報や友を得ると同時に、是非あなたの経験を他の方々のためにお役立てください。メーリングリストに関わる多くの方々から感謝されると思います。どうぞもう一度、あなたご自身を少しだけご提供ください。