Ⅱ. 話し合いの進め方

誠実なエホバの証人の多くは真理を心から愛しており、真理の神エホバにふさわしく生活しようと努めている。偽善的な組織の幹部とは異なり、彼らは真理の民としての責任を真剣に受け止めている。偽りや偽証、偽善は闇の業、サタンの業であり、エホバが最も忌み嫌われる事柄であることをよく知っている。

それで、もし次の点

  1. ものみの塔協会は本当は偽善的な組織である
  2. その教えも新世界訳も真理に基づいているのではない

が立証されるなら、心から真理を愛するエホバの証人は組織から出てくるはずである。

エホバの証人を救出するための最も効果的な方法は、ものみの塔協会が真理の組織、神の組織ではないことを明らかにすることである。

《話し合いのための提案》

『第一段階』・・・真実と光によって

ここで大切なのは、しっかりと土台をすえること、確認作業をキチンとすることである。どの程度の成果を上げられるかは、この段階をいかに確実に行うかにかかっているといっても過言ではない。

「確認事項」

(1)〜(3) の根拠となる聖句
ヨハネ3:19〜21、エペソ5:8,9、ヨハネ第一1:5,6
(4) の根拠となる聖句
詩編15:4後半、テトス1:2

適当な聖句があればどれでもかまわないと思うが、ヨハネ3章19〜21節は是非とも推薦したい聖句である。というのは、ものみの塔協会はこの聖句をキリスト教諸教会に適用して次のように宣伝してきたからである。

「エホバの証人が教会員の人々に伝道すると、そのうちの多く人は話し合いを避けて逃げてしまう。真実を明らかにする話し合いを拒むのは闇にいる者、偽善者の特徴であり、それこそ彼らが大いなるバビロン、サタンの組織に属している証拠である」と。

19 さて、裁きの根拠はこれです。すなわち、光が世に来ているのに、人々が光よりむしろ闇を愛したことです。その業が邪悪であったからです。20 いとうべき事柄を習わしにするものは、光を憎んで光に来ません。自分の業が戒められないようにするためです。21 しかし、真実なことを行う者は光に来て、自分の業が神に従ってなされていることが明らかになるようにします」

諸教会の消極的な態度がものみの塔協会の宣伝に一役買っていたわけである。したがって、それをそっくりそのまま、ものみの塔協会に返してあげるのが最善ではないかと思う。

これらの確認事項は、できれば一緒に聖句を開いて確かめる方がよいと思うが、相手が十分に知っているようであれば口頭だけでもよいかもしれない。ものみの塔協会は狡猾で最後になるとなりふりかまわず権威を振りかざすので、逃げないようにするにはエホバの名にかけて約束してもらったほうがよいだろう。

 『第二段階』・・・具体的な討議、情報の提示

ものみの塔協会が神の組織ではないという具体的な証拠を挙げ、相手のエホバの証人の返答を問う。

話し合いのための資料の中に載せられている証拠の手紙は小冊子を開いて見せるほうが効果的であると思うが、翻訳の欠陥や教義の間違いは直接論じ合う方が勝っている。

 ※ 注意事項