ランダル・ワッターズの証し-1(1974〜1980年 ものみの塔本部で奉仕)原文(英語)
2年間の開拓奉仕の後、私は「神の組織」の中心であるベテルで働くことになりました。そこでの生活はさぞ素晴らしいものになるだろうと、とても楽しみでした。ベテルに入るとすぐに私は印刷機の操作を学び、『新世界訳』や『助け』の本など多くの出版物を印刷しました。1977年までに私はフロア監督とベテル長老に任命されていました。聖書の印刷機の責任者となり、オフセット印刷の訓練学校を立ち上げる手助けもしました。その後、印刷工程全体を一新するプロジェクトにも加わりました。講演者としてニューイングランド全域を定期的に旅行し、多くの友人を作り仕事を楽しんだものです。私はこれこそ本当に「神の組織」だと確信していました。「忠実な奴隷」の考えに反する考えを抱いている人を見つけると報告するほど熱心な、まさに私は「組織人間」でした。

私の見方に大きな変化が訪れたのは1979年初めのことです。3人の工場監督と一緒にマサチューセッツへの出張の道中、私たちは救いにおける信仰の重要性と、組織が個人の業を(真の信仰よりも)大きな問題と見なし、伝道時間を報告させたり、個人の活動の記録を保管していることなどを話し合いました。このころから私は聖書、特にローマ人とガラテヤ人へのパウロの手紙の研究を始め、興味はますます深まる一方でした。月曜夜のベテル家族の「ものみの塔」研究が終わった後、私は聖書研究の会に参加しました。私たちはいろんな翻訳の聖書を使い、新約聖書を一章一章調べていきました。そのグループの参加者の目には、ものみの塔が「聖書について」言っていることと、実際に「聖書を学ぶこと」の間に大きな違いがあることが明らかになりつつありました。

→ランダル・ワッターズ-2
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